業績2019.03.08
超音波診断センターからの論文がJournal of Nuclear Cardiologyにpublishされました!!“Signal intensity of superb micro-vascular imaging associates with the activity of vascular inflammation in Takayasu arteritis”
高安動脈炎は、大動脈および、その主要分枝に炎症性変化を生じ、血管壁が肥厚して狭窄や閉塞をきたす大型血管炎です。診断は、血沈やCRPなどの全身の炎症所見と超音波、CT、MRI、FDG-PETなどの画像診断による血管病変の同定によりおこなわれています。高安動脈炎は若年女性に多く、治療経過も含めて複数回の画像検査が必要になり、放射線被ばくの少ない検査方法が望まれます。超音波診断センターでは、造影剤を使用しなくても低流速血流を描出することが可能なsuperb micro-vascular imaging (SMI)を用いて高安動脈炎の活動性のある肥厚した血管壁にSMIシグナルが認められることを発見し、報告しました。さらに、SMIシグナルは診断に有用なだけでなく、治療経過において寛解・再燃を反映する活動性の指標になることを報告しました。SMIは、放射線被ばくのない超音波診断法であり、血管炎の分野で今後、幅広く臨床使用されていくことが期待されます。
超音波診断センターの皆様、そして指導された田原宣広先生、本当におめでとうございます!