演題名：

心筋架橋を合併した冠動脈狭窄に対する治療戦略の検討

吉賀先生のコメント：

心筋架橋は日常臨床でしばしば遭遇する疾患でありながら、その臨床的意義や治療法についてはまだ未解明な点が多くあります。今回我々は心筋架橋と冠動脈狭窄を合併した症例に対しドブタミン負荷試験とiFRを使用することで正確な虚血評価を行い、適切な治療に結びつけられた症例について発表しました。

心筋架橋は頻拍時などに特徴的な圧変化をきたすためドブタミン負荷下での虚血評価が有用であり、さらには器質的狭窄解除にて心筋架橋による虚血も解除できたことを、拡張末期圧のみを使用するiFRで適切に評価できました。心筋架橋に冠動脈狭窄を有する場合、その虚血評価に画一的な方法は提唱されていません、今後更なる症例を重ねることで新しい評価基準について検討していきます。

仲吉先生のご指導のおかげでこのような素晴らしい賞を得ることができました、改めまして御礼申し上げます。次回は最優秀賞を目指して更に努力していきます！

久しぶりの完全対面学会であり、多くの先生方と直接ディスカッションすることができ、いい刺激になったと思います。吉賀先生の堂々とした発表も大変頼もしかったです、おめでとうございます。