PVRI(Pulmonary Vascular Research Institute)は英国の慈善団体から始まった肺高血圧症の国際学会です。2006年から始まった学会で、今回は15回目の学会がギリシャのアテネで2022年6月22日から26日に開催されました。

以下、発表者、発表演題及び発表者のコメントです。

発表者：杦山陽一先生

演題名：Non-cardiovascular Non-obstetric Surgery in Pre-capillary Pulmonary Hypertension at a Single Center in Japan

私は国内留学先である岡山医療センターでの研究結果を報告してきました。報告した内容は肺高血圧症の非心臓および非周産期手術に関する研究です。肺高血圧症の生命予後が改善してきたことで、今後の課題になると思い、国内留学中にまとめました。初めての国際学会でしたが、緊張することなく、海外の方とDiscussionすることができました。海外学会の発表は少し視野が広がるきっかけになったような気がします。今回の国際学会への参加はコロナ禍の中の海外出張であったため、帰国72時間前までにコロナウイルスのPCR検査が必要でした。ギリシャでは日本のようにマスクをしている方は殆どおらず、コロナ前の状態にほとんど戻っていたので、PCRを帰国前に要求されることに少し煩わしさを感じました。学会参加を通して、これからも海外学会に発表できるような研究をしていきたいと思うようになりました。海外出張を許可いただいた福本教授や矢野医学部長、また、貴重な体験をさせていただいた岡山医療センターの松原広己先生にこの場をお借りして感謝申し上げます。