京極幸子先生の論文がKurume Medical Journalにアクセプトされました!
2025.3.7
京極幸子先生の論文がKurume Medical Journalにアクセプトされました。
Circulating Thrombospondin-2 Levels Reflect Hepatic Fibrosis Severity and Renal Dysfunction in a General Population: Uku Study
SACHIKO KYOGOKU*, HISASHI ADACHI**, MIKA ENOMOTO*,AKO FUKAMI*, YUME NOHARA*, NAGISA MORIKAWA*, HIROMI SATO*, HARUMI TAKUBO*, MAYO SHIMOYAMA* AND YOSHIHIRO FUKUMOTO*
*Division of Cardiovascular Medicine, Department of Internal Medicine, Kurume University School of Medicine, Kurume, Japan
**Keikokai Hara Hospital, Fukuoka, Japan
要旨:
血清トロンボスポンジン-2 (TSP-2) は、コラーゲンやフィブリン形成を含めた、様々な生物学的な過程で重要な役割を担っている。これまでの研究では、TSP-2は肝繊維化や腎機能異常と関連しているという報告が見られた。しかし乍ら、これまでの一般住民を対象とした疫学研究では、この関連は検討されていない。
我々は、毎年、長崎県宇久島で行っている住民検診で、この関連を検討した。2019年に行った225名に対しTSP-2を測定し、肝繊維化のマーカーのFIB-4と腎機能(eGFR)との関連を調べた結果、両方とも悪い人は、両方とも正常な人に比べて、年齢、性補正でのオッズ比が3.2倍、TSP-2値が高かった。
本研究の結果、一般住民の健常者においても、TSP-2は、肝繊維化や腎障害と関連していることが示唆された。
京極先生、おめでとうございます!