Title：

Association between Physical Activity, Occupational Sitting Time and Mortality

in a General Population: An 18-year Prospective Survey in Tanushimaru, Japan

論文要旨）

身体活動の低下が心血管イベントや癌（乳癌や大腸癌など）を含む総死亡と関係していることは良く知られており、近年『座り過ぎ』がもたらす健康障害への認識が高まっています。今回一般住民における身体活動のレベルと総死亡との関連、身体活動量と動脈硬化のパラメーターとの関連、就業中の座位時間と総死亡の関連について調査しました。

田主丸検診受診者のうちBaeckeの質問票に回答できた、1,680名（男性693名、女性987名）を対象に18年の追跡期間で解析を行いました。身体活動を『仕事』・ 『スポーツ』 ・ 『余暇』の3つの指標に分けて評価し、それらを足したものをトータルの身体活動とし、死因は死亡記事、治療歴、死亡診断書、カルテを参考に調べ、かかりつけ医や家族、その他目撃者への聴取により決定しました。18年間の追跡で合計397名が亡くなられましたが、身体活動量と総死亡は有意な負の関連を示し、身体活動レベルが高い人は低い人と比べ死亡リスクは0.85倍（95％ CI:0.78-0.92）でした。就業中の座位時間と総死亡は有意に正の関連を示し、就業中の座位時間が長い人は短い人と比べ死亡リスクは1.16倍（ 95％ CI: 1.05-1.27）でした。

本研究によって、就業中の座位時間を減らすことが死亡率の減少につながるという重要な示唆が得られました。

阪上先生　おめでとうございます！！