業績2023.05.08
貞松研二先生(大牟田市立病院)のCase Report がSN Comprehensive Clinical MedicineにAcceptされました!<タイトル>
Usefulness of cardiac computed tomography guided-coronary intervention for a stumpless total occlusion: a Case Report
<雑誌名>
SN Comprehensive Clinical Medicine (https://rdcu.be/dbo49)
<論文要旨>
冠動脈慢性完全閉塞病変への経皮的冠動脈形成術(PCI)は未だにチャレンジであり多くのテクニックが提唱されていますが、血管内超音波(IVUS)ガイダンスがその基本とされています。
今回、我々が報告した症例は左冠動脈回旋枝Seg13の慢性完全閉塞病変です。病変の入口部が途絶しており血管造影所見からの同定は不可能でした。Seg14からIVUSを行い、通常は入口部が同定できるのですが、開存している小さな心房枝と閉塞しているSeg13が三分岐となっており、観察できるのは心房枝の入口部のみでSeg13を認めることはできませんでした。
心臓CTの経皮的冠動脈形成術への有用性も認知されるようになってきており、昨年にはExpert Consensus Documentも発表されました。本症例でも心臓CT画像により閉塞病変の入口部やルートは明瞭に描出されていましたので、CTガイダンスでワイヤー操作することで、治療に成功しました。
慢性完全閉塞病変へのPCIにおける心臓CTの有用性(IVUSに対する優越性)を示した教育的な症例として発表させていただきました。
貞松先生、おめでとうございます!