業績2022.11.16
森田浩介先生の論文が日本不整脈心電学会誌「心電図」にAcceptされました!<タイトル>
当院における心臓ペースメーカ手術後に発生した血腫についての検討
<雑誌名>
日本不整脈心電学会誌「心電図」
<論文要旨>
ペースメーカ手術において術後血腫形成の予測因子として周術期のヘパリン使用は有名ですが,その他の予測因子についての報告は多くありません.今回,朝倉医師会病院で2018年10月から2021年1月の間にペースメーカ手術を施行した103例の患者を対象とし,血腫形成に関わる予測因子について後ろ向きに調査しました.結果,術前低体重(BMI:18.5未満)である群(オッズ比(OR): 4.0, 95%信頼区間(CI): 1.02 - 15.7, p=0.046),降圧薬の内服がない群(OR: 5.57, 95%CI: 1.60 - 19.4, p=0.007),および周術期のヘパリン使用群(OR: 4.56, 95%CI: 1.14 - 18.2, p=0.032)が血腫形成と有意な相関を認めました.今回の我々の解析結果から降圧薬を内服していないこと,低体重であることが新たな血腫形成の予測因子になる可能性が示唆されました。
森田先生、おめでとうございます!