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INTRODUCTION

GREETING教授のご挨拶

久留米大学心臓・血管内科は、「日常診療」の他、「教育」「基礎研究」「臨床研究」「疫学研究」がいずれも充実している講座です。
「日常診療」では、入院患者数が年々増加しており、医局員の負担は徐々に大きくてなって行っております。しかし、多くの臨床経験が積める環境はこの上ないものでもあります。
「教育」は伝統的に非常に充実しており、優しく丁寧に、細やかな指導を十二分に受けることができます。また指導する立場の医師も「教育」を非常に重要なものと捉えており、教育そのものが自己の研鑽となるため、積極的に行っています。
「基礎研究」は循環器病研究所を中心に活発に行っており、少しずつではありますが、確実に新知見を得ております。こつこつと基礎研究を行い、データを蓄積し、多くの国内外での学会発表を行っており、さらに論文化しております。以上のように多くの知見を臨床に役立て、新たな治療方法を開発する、いわゆるトランスレーショナルリサーチこそ、久留米大学循環器病研究所の果たすべき役割であると考え、日々精進しております。
「臨床研究」も同様、心臓カテーテルデータやアブレーション、さらには日常診療データを含めた日常診療を基に活発な研究発表を行っております。当講座では、CVIT専門医・不整脈専門医の取得が可能であり、大学病院としてはかなり特徴的です。
「疫学研究」は非常に長い歴史のある田主丸研究、これに続く宇久島研究など、多くの疫学研究を遂行中であります。
このように当講座は心血管病をまんべんなく網羅した、多くの若い先生の精進の場としても、非常に有効で優れた講座だと自負しております。
我々と一緒に循環器病学の道を進んでいってくださる先生方をいつでも歓迎しております。

ー 教授インタビュー

Q:教授のご経歴を教えてください。

1991年に九州大学医学部を卒業し、同年九州大学循環器内科に入局し、循環器分野に進みました。それから7年後の1998年、ハーバード大学ブリガム・ウィメンズ病院に留学し、3年の間、動脈硬化の権威でありますPeter Libby教授に師事しました。その後、九州大学循環器内科に戻り、5年後の2006年、東北大学循環器内科に異動、この間に東日本大震災も経験いたしました。久留米大学医学部内科学講座心臓・血管内科部門の主任教授を拝命しましたのは、2013年7月で、2015年4月からは久留米大学循環器病研究所所長、2017年4月からは久留米大学病院副院長を兼任しております。

Q:どんな講座を作り上げたいと目指していらっしゃいますか?

まず第一目標として、適切な医療を行うことができる医師です。次に、どんな場面でも臨機応変に対応できる、自ら考え行動できる能力を身につけた医師の育成、これが第二目標です。ただ、あくまでも相手を想いやることのできる医師であってほしいと願っています。講座そのものは、非常に居心地が良く、お互いを助け合う、大きな家族のような医局であり続けたいと思っています。余談ですが、我々の医局では、毎年10〜15名の出産があり、医局のイベントでは年輩、中堅、若手、そして子供達が大勢参加し、本当に大家族のような雰囲気です。良好な環境の中で優れた医師を育成できるような講座を目指し、その目指しているものに少しずつ近づいている実感があります。

Q:久留米大学心臓・血管内科の特徴を教えてください。

心血管病の多くは、生活習慣病を原因としますので、生活習慣病から心血管病まで非常に幅広く、しかも急性期から慢性期までを診療します。すなわち、高血圧、脂質異常症、糖尿病、喫煙、肥満など、心血管病を発症する前から介入し、心血管病を発症しても急性期治療を行い、慢性期には再発予防のための診療まで総合的に行っています。食事療法、運動療法、薬物療法が中心とはなりますが、カテーテルを用いた治療など、やや外科的な治療をも行っているのが特徴です。 さらに近年、腫瘍循環器病学という言葉があるように、ガン患者さんが治療中に心血管病を発症することもよく知られるようになってきましたので、生活習慣病・心血管病・ガンとその領域の幅は広がっています。 今後のわが国の高齢化とともに、心血管病やガンの増加が懸念されていますので、当科で診療する患者さんがますます増えると思います。心不全パンデミックという言葉がありますが、ご高齢の心不全患者さんが激増することが予想されています。全ての方に最先端の高額治療を施すのは現実的ではないため、心不全緩和ケアを取り入れ、患者さんご本人やご家族とよく相談しながら、より良い診療・治療を選択しています。 このように久留米大学心臓・血管内科では、通常診療から最先端治療まで、幅広く行なっています。

Q:研修医の皆さんへのメッセージをお願いします。

久留米大学心臓・血管内科は、非常に教育熱心なスタッフが多く、優しく、そして丁寧に指導しています。不安なく、穏やかな環境で腕を磨くことができます。また久留米大学附置研究所であります「循環器病研究所」は、研究設備も整っていますので、若い医師たちがしっかり研究を行える環境です。学生および研修医の時期は、現在の医療を学び、腕を磨く時期ですが、その後は自らの考えのもと、未来の医療・医学を構築していく時期になります。自ら考える能力を身につけるには、研究生活を送ることが必須です。研修医の時から将来を見据え、道を切り開いて行ってください。社会はどんどん変化していきます。時代の流れに遅れないように、時代の先を行く医師を目指してください。

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〒830-0011 福岡県久留米市旭町67

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